
日比谷公園は、約16.2万㎡の広さを誇る、日本初の近代式洋風公園です。
見事な噴水や大小様々な花壇が整備されており、いつ訪れても四季を感じることのできる自然溢れる空間で、春の時期は約40本の桜と季節の花々が美しい、人気のお花見スポットです。
東京都千代田区にある日比谷公園は、1903年の開園以来、都会のオアシスとして多くの人々に親しまれています。
園内の南側では、公園のシンボルともいえる「大噴水」が直径30mの池から12mもの水を吹き上げており、反対の園内北側では、都市公園にある噴水として日本で三番目に古いといわれる鶴の噴水が設置された「雲形池」が美しいと有名です。
園内には、日本の野外音楽堂の聖地でもある「日比谷野外音楽堂」や「日比谷図書文化館」などがあり、いつも多くの人で賑わっています。
日比谷公園内に植えられている桜の本数は約40本で、敷地面積に対してそれほど多いわけではありません。
しかし、豊かな自然のなかで大きく育った桜の木が豊かに花を咲かせる様子や、他の春の花々と共に咲き誇る様子がとても美しいと評判です。
都心からアクセスの良い場所で、ゆっくりとお花見を楽しみたい方には特におすすめです。
日比谷公園内の桜のなかで最も有名な桜が、雲形池のほとりに植えられたソメイヨシノです。
このソメイヨシノは、横に大きく枝を伸ばしているのが特徴で、川面にこぼれ落ちていくかのように花を咲かせる光景がとても美しいと評判です。
ソメイヨシノ越しに眺める雲形池の様子も、池の反対側から鶴の噴水越しに眺めるソメイヨシノの様子もどちらも美しく、ランチタイムには桜を眺めながら昼食を楽しむビジネスマンで賑わいます。
日比谷公園のなかで、ソメイヨシノが最もまとまって植えられているエリアが、かもめの広場です。
かもめの広場は公園の南西にある区画で、地下鉄霞が関駅寄りの通りに沿って、大ぶりのソメイヨシノが並木を作っています。
ソメイヨシノの木陰にはベンチが設置されており、ゆっくり桜を眺めながらランチが食べられるお花見スポットとして、人気となっています。
ソメイヨシノ越しに見る官公庁のビルも、都会的でありながら自然が豊かな、まさに東京らしい光景といえます。
日比谷公園内にある「日比谷サロー」は、1949年に創業したオシャレな飲食店です。
ヨーロッパのオープンテラスのような雰囲気のなかで、ビールを飲んだり、名物メニューのオムライスやナポリタンを楽しんだりすることができるので、お花見の休憩場所にぴったりです。
もちろんコーヒーやデザートなど、軽食メニューでの利用も可能です。
日比谷サローのテラス席からは、遠目に第一花壇奥に咲くソメイヨシノや、テラス席横のソメイヨシノを眺めることができるので、のんびりと桜を愛でたいという方におすすめです。
例年、日比谷公園の桜が見頃を迎えるのは、3月下旬〜4月上旬頃です。
ソメイヨシノの他にも、春の間に山桜・枝垂れ桜・寒緋桜・大島桜・陽光などが次々と咲く園内なので、桜並木とチューリップのコラボレーションや、菜の花やパンジーをはじめとする様々な植物と桜の光景が、春の間中いつでも楽しむことができます。
ちなみに2024年は、3月28日にソメイヨシノが開花して、4月1日頃に満開となりました。
そのほかにも日比谷公園内では、3月中旬頃に寒緋桜が、ソメイヨシノと同じ時期にヤマザクラと枝垂れ桜が、それぞれ見頃を迎えます。
東京都千代田区日比谷公園1−6
羽田空港から日比谷公園までは、タクシーを利用すれば20分程度で到着できます。
電車を利用する場合は、空港線快特を利用して25分程度の場所にある新橋駅で下車すれば、歩いて15分程度で到着できます。
日比谷公園から歩いて20分ほどの場所にある日枝神社は、赤い鳥居が連なる階段の様子が写真映えすると、観光客からの人気が急上昇しているスポットです。
都内では珍しい千本鳥居に日本の伝統を感じながら参拝することもおすすめですが、神社としては珍しく、エスカレーターで参道を進むことができるように整備されていますので、足腰に不安のある方でも安心です。
日枝神社はビジネス街の近くにあるので、「ビジネス守」というお守りがあるほど、近隣のオフィスワーカーもよく訪れます。
実際に商売繁盛のご利益もあると言われており、日枝神社の神使である「神猿(まさる)」とよばれる猿の像をなでると、特に大きなご利益があると言われています。
東京都千代田区永田町2-10-5
日比谷公園から徒歩で約10分の場所にあるコニカミノルタプラネタリアTOKYOは、おしゃれで洗練された、新時代のプラネタリウム体験ができるスポットです。
2つの常設ドームと体験型のVRアトラクションが備わった非日常的空間は、最新鋭の立体音響による効果もあいまって、これまでにない没入感を味わえると評判です。
特にカップルや、小さなお子様連れで訪れたときにおすすめしたいのが、DOME2に設置された「銀河シート(ペア)」です。
リラックスできるソファタイプの席に座って鑑賞する夜空の美しさは、日本観光の疲れを癒してくれること間違いなしです。
東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9階
東京ステーションギャラリーは、日比谷公園から歩いて20分ほどの場所にある美術館です。
東京駅の駅舎内にある美術館で、1988年のオープン以降、近代美術や現代美術を中心とした芸術作品を鑑賞することができます。
年に4〜5回程度内容が変わる企画展もさることながら、東京駅創建当時の構造レンガや鉄骨をあらわにした赤いレンガ壁の展示室が特徴で、建築に興味がある方にもおすすめの美術館です。
東京都千代田区丸の内1-9-1
日比谷公園は、都会のど真ん中にある近代式西洋公園で、近隣で働く人々を中心に、多くの観光客がお花見に訪れる人気の観光エリアです。
よく手入れされた桜が、噴水などを背景に立派な花を咲かせる様子は、訪れる人の心を豊かにしてくれます。
都会の喧騒から少し離れて、のんびりとお花見を楽しみたい方に、特におすすめです。