300本の桜が咲き乱れる。二条城の桜の見頃はいつ?

300本の桜が咲き乱れる。二条城の桜の見頃はいつ?

二条城は、京都の世界遺産の一つとして人気の観光スポットですが、特に約300本の桜が咲く光景が美しいと評判です。

様々な桜が植えられているため、3月下旬〜4月下旬まで、長い期間にわたってお花見が楽しめるのも嬉しいポイントです。

特に近年では、夜桜のライトアップに加えてプロジェクションマッピングショーも開催されるため、歴史ある空間で最新のデジタル技術を味わえる、ユニークな観光スポットとして人気を集めています。

二条城とは

二条城は、江戸時代(17世紀初頭〜19世紀半ば)に、徳川将軍家が江戸から京都を尋ねた際に滞在するための城として築城されました。

その後、第三代将軍徳川家光の命で大規模に改修された二条城は、二の丸御殿や二の丸庭園、唐門など、豪華絢爛な桃山文化を存分に堪能できる作りとなっており、1994年にはユネスコの世界遺産に登録されています。

近代においては、皇室の離宮としても使われてきましたが、1939年以降は京都府の管理となり、現在に至っています。

二条城の桜の特徴

二条城では、27.5万㎡という広大な敷地のなかに、50品種ほどの桜が約300本植えられています。

城内北側の清流園や本丸庭園の南側にある桜の園ではサトザクラ、本丸御殿西側の並木道ではベニシダレザクラなどを鑑賞できるほか、日本の歴史情緒溢れる建築物や庭園と共生する桜を鑑賞できるので、例年3月~4月にかけては、多くの観光客で賑わいます。

見どころ①桜のシャワーを浴びる並木道

二条城の桜のなかでも特に人気が高いのが、本丸御殿の西側にある、ベニシダレザクラの並木道です。

ソメイヨシノよりも鮮やかな花をつけるベニシダレザクラが、遊歩道の上空を覆いつくすように咲く様子は、まるで「桜のシャワーのようだ」と例えられるほどで、お花見客を歓迎するかのように咲き誇る桜の美しさに思わず見惚れてしまいます。

また城内北側にある比較的新しい庭園の「清流園」では、ソメイヨシノと枝垂れ桜がアーチを作るかのように咲き誇っており、こちらの遊歩道の散策も、とても人気が高いです。

見どころ②桜と楽しむ日本文化

二条城には「和楽庵」という、優雅で趣の溢れる茶室があり、普段から抹茶スイーツなどを楽しむことができます。

その他にも、例年桜の開花時期に合わせて、桜を鑑賞しながら日本の茶道文化を体験できる「観桜茶会」が実施されています。

桜が咲く様子を眺めながら抹茶をいただくという贅沢な経験ができ、日本の文化を体感できることから、例年高い人気を誇るイベントとなっています。

そのほかにも、例年3月中旬〜4月上旬にかけて実施される二条城桜まつりでは、南門や二の丸御殿の中庭付近に多数の屋台が立ち並び、美味しい桜スイーツやお酒と共に、お花見を楽しめます。

見どころ③プロジェクションマッピングと楽しむ桜

二条城桜まつりでは、例年18時〜21時まで、夜桜のライトアップが実施されます。

さらに、唐門では壮大な桜の物語を投影するプロジェクションマッピングショーが、内堀では水面を全面に活用した絢爛なプロジェクションマッピングショーが繰り広げられ、現代アートと伝統ある建築物の融合に、感動すること間違いなしです。

二条城でしか味わえない、新時代のお花見体験は必見です。

二条城の桜の開花時期

二条城では、早咲きの桜から遅咲きの桜まで約50品種の桜が植えられていますので、順に見頃を迎えます。

代表的な品種の見頃は、ヤマザクラやソメイヨシノが3月下旬〜4月上旬、シダレザクラは3月下旬〜4月中旬、サトザクラは4月上旬〜下旬が目安です。

二条城の所在地

京都府京都市中京区二条城町541

二条城へのアクセス

関西国際空港から二条城へ向かう際は、まず空港リムジンバスで京都駅を目指すルートが便利です。

関西国際空港から京都駅までの空港リムジンバスの乗車時間は、90分程度です。

その後、京都駅前のバス停から市バスに15分程度乗車すると、二条城前のバス停に到着します。

バス停は二条城の目の前にあるので、徒歩1〜2分で二条城に入城できます。

近隣の観光スポット

観光スポット①御金神社

二条城から歩いて10分ほどの場所にある御金神社は、京都で特に有名な金運スポットです。

金属を司る神様が祀られていることから、鳥居も金色に塗られて輝いており、特に金運アップにご利益があるとされている「福財布」の購入に訪れる人が後を絶ちません。

住宅地のなかにある、比較的規模の小さな神社ではありますが、二条城に足を運んだ際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

御金神社の所在地

京都府京都市中京区西洞院通御池上ル押西洞院町614

観光スポット②錦市場

二条城から徒歩20分ほどの場所にある錦市場は京都市民から愛される商店街です。

日本の一般的な家庭の食卓によく並ぶおばんざい(お惣菜)を取り扱う商店が多数並んでいたり、立飲み形式で美味しいつまみとお酒を楽しめる飲み屋さんがあったりと、日本のディープな文化を体感したいという方にぴったりの場所です。

錦市場には屋根があり、アーケード型の商店街となっているので、雨の日でも気軽に散策できるのも、嬉しいポイントです。

錦市場の所在地

京都府京都市中京区富小路通四条上ル西大文字町609

観光スポット③神泉苑

神泉苑は、朱色のそり橋が有名な東寺真言宗の寺院で、二条城からは歩いて10分ほどの場所にあります。

平安時代に、平安京にお住まいの天皇にお過ごしいただくための庭園として整備されていたので、天皇家とも非常にゆかりのある場所で、今も地元の方々にとても大切にされている場所です。

812年に、嵯峨天皇が「花宴の節」という名前で日本最古の桜の花見を行った場所としても伝えられており、境内にはソメイヨシノや枝垂れ桜などが植えられています。

見頃は二条城とほぼ同じ3月下旬〜4月上旬頃で、二条城の賑わいとは一転して、静かで厳かな雰囲気のなかでのお花見を楽しめます。

神泉苑の所在地

京都府京都市中京区門前町166

まとめ

二条城では、50品種300本ほどの桜が次々と見頃を迎え、3月初旬から4月下旬まで、美しい春景色を楽しむことができます。

歴史ある場内で趣きのあるお花見を楽しむことができるのはもちろんのこと、プロジェクションマッピングを活用した現代のお花見も人気です。

ぜひ桜まつり期間中に、昼も夜も足を運んでみてくださいね。